TECHNOLOGY麗光の技術

コーティング・表面処理

2026.08.27 用語説明

離型コート

フィルム表面にシリコーンや非シリコーン系離型剤をコーティングし、剥がれやすい性質を持たせるコーティング。シールやラベルの台紙や転写箔などに使用されます。

 

プライマーコート(アンカーコート)

基材フィルムと機能層の間に、密着性を仲介する薄膜を形成する下地処理。接着強度の向上だけでなく、基材からの成分溶出(ブリード)を防ぐバリア機能や、熱耐性を向上させる役割などもあります。

 

帯電防止処理(静電防止)

フィルム表面に導電性高分子や界面活性剤を塗布し、静電気の発生と蓄積を抑える処理。プラスチックフィルムは絶縁体であるため摩擦により帯電しやすく、ホコリの吸着や放電による不具合の発生を起こしやすい。表面抵抗値を10の数乗Ω程度の導電性を付与することにより、不具合を解消させます。

 

ハードコート

フィルム表面に高硬度の樹脂層(主にUV硬化型樹脂)を形成し、擦り傷や摩耗から保護する処理。スマートフォンの画面保護フィルムやタッチパネル部材、自動車の内装部品などに使用されます。

 

AGコート(アンチグレア:防眩処理)

フィルム表面に微細な凹凸を設けることで、外光を乱反射させ、照明や背景の映り込みを抑える処理。液晶ディスプレイの視認性を高めるために用いられます。凹凸のサイズや密度を調整することで、防眩性と画像の鮮明さ(ギラツキの抑制)のバランスを制御します。

 

AR処理(アンチリフレクション:反射防止処理)

屈折率の異なる薄膜をナノ単位の精度で多層積層し、光の干渉を利用して反射そのものを打ち消す処理。ARは反射率を下げ、透過率を高めます。ディスプレイやレンズ保護フィルムに使用されます。

 

防汚・撥水撥油処理(AF処理)

フッ素系やシリコーン系の材料を用いて表面エネルギーを極限まで下げ、水、油、指紋汚れなどを弾くようにする処理。スマートフォンのディスプレイ表面フィルムや車載カメラの保護フィルムなどに用いられます。汚れが付着しても拭き取りやすく、指滑りの良さ(動摩擦係数の低減)も向上するため、操作感を改善する効果もあります。

 

親水化処理(防曇処理)

表面を水に馴染みやすくすることで、水滴が玉状にならずに薄い膜状に広がるようにする処理。浴室の鏡用フィルムや農業用ハウスフィルム、食品パッケージの内側などで、結露による「曇り」を防ぐために用いられます。

 

コロナ処理

コロナ放電によって発生した電子がフィルム表面の分子鎖を切断し、電子によって発生した酸素ラジカルやオゾンが切断部と反応し、水酸基やカルボニル基などの官能基を形成する処理。官能基を導入しフィルム表面の濡れ性を向上させることで、インクの密着性やコーティング剤のレベリング(均一化)を改善します。

 

プラズマ処理

コロナ処理と同じく表面改質を行う処理方法。真空または大気中でガス(酸素、窒素、アルゴン等)をプラズマ化し、接着剤やインクの密着力が向上するほか、表面の微細な有機汚れを除去するクリーニング効果もあります。